遊び心満載のハスラーの色、デザイン

遊び心満載のハスラーの色、デザイン

遊び心を感じさせてくれる「スズキ・ハスラー」。ジムニーとは見た目からして違う軽自動車SUV。その見た目に驚きそして惹かれていくユーザー達。見た目からして遊んでいるこのデザイン。見た目だけで感じ取ったハスラーというクルマに対してのイメージ。

個性的としか言いようがないその顔!

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出典:clicccar.com

初めてハスラーの顔を見たときの感想…「犬で言うところの…パグ?」「FJ”ミニ”クルーザー」と言ったところでした。人によっては不細工だと言うでしょう。パグですからね…間違ってないと思います。

ではこのSUVらしい風貌に似合う顔をそのまま当てはめてみたら?FJではなくランクルにしてみたり…したところで誰も見向きもしないクルマになってたでしょう。丸いヘッドライトを残しても、フロントグリルをそれっぽくしたら「なんだ、ジムニーか。町乗りスタイルになったね」。四角いヘッドライトなんかにしても「なんだ、パジェロミニか。ミツビシとのOEM予定は?」…と、こんな感じであしらわれてそうです。SUVだからとその顔をSUVらしくしてしまったら、過去の軽自動車SUVのままなんです。そもそもこの軽自動車SUVというジャンルは2000年代に入ってから衰退してしまい、テリオスキッド・パジェロミニが生産終了となり、残すところは同社のジムニーだけという状態でした。そんな中で従来どおりの見た目?そんな物が新たに受け入れられるとは思えません。

あえて「FJクルーザーっぽい」「パグっぽい」そんな今までの軽自動車SUVにはない見た目を選んだのが正解だったのでしょう。パグといえばどこか愛嬌があります。それゆえか女性がハスラーを乗り回してる所を何度も…むしろ女性の方が多い気がするぐらいです。

SUVらしからぬカラーリング!

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出典:keijidosha-love.com

しかし、見た目のことを言うならボディカラーだって重要な要素。そこでラインナップされているカラーを見てみると…「黒と白…まぁクルマなら当然。シルバーもある。」「ブラウンとカーキ…?泥や草のイメージかな?迷彩ペイントするならアリかな?」「白or赤+黒のツートン。町乗りを意識してる感じが強い。」「オレンジ!?ブルー!?ピンク!?どれも明るいタイプ!?」と、最後のカラーリングはインパクトが強かったです。町乗りでもインパクトが強い色ですが、ハスラーのイメージカラーはどうもこの3種類のようです。

FJクルーザーでも栄えるイエローはありましたが、それ以外は抑え気味の色使いでした。青もスモーキーで艶は少ない印象で少し灰色がかかった感じです。泥汚れしても気にならないような感じにされていましたが…ハスラーはそんなのお構いなしのような感じです。しかもよく見てみればパールやメタリック等…どれも艶出しされたカラーリングです。同社のジムニーにも同様のカラーリングはありますが、それでも青は黒っぽい濃い色使い。ハスラーの青とは全然違います。

町乗りを意識したカラーはとことんその様な色使いをしているのがハスラーの特徴です。というよりも全部のカラーが町乗りしてても良い感じすらします。イメージカラー3色であればいかにもハスラーという感じが漂ってきます。

それでもなぜ女性がハスラーを選ぶのか

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出典:www.suzuki.co.jp

確かにハスラーの見た目は遊び心というか、もうデザイナーが遊びでやってしまったんじゃないか?とすら思えてくる見た目です。機能面を見れば雪道でも強い仕上がりですし…でも本当にそれで選ぶ物なのでしょうか?それならもっとジムニーなんかが走っていてもいいのでは?そう思えてきます。

しかし、ハスラーはジムニーとは違います。軽自動車SUV…いえ、SUVという概念は持ち合わせていますが、プラットフォームはワゴンR…。つまりこのハスラーはワゴンRの兄弟車で軽ハイトワゴンになります。なのでワゴンR譲りのところがたくさん…シートアレンジなどもそうですが、ワゴンRの特徴でもある、広い空間と運転のしやすさ。つまり天井の高さがあるので運転席から見下ろす形となって視野が広がるのです。

軽ハイトワゴンというジャンルは今や軽自動車では3割を占める程の人気ジャンルです。ハスラーはそこにSUVの顔を持ちながら、実はその人気ジャンルにしっかりと食い込んでいたのです。その人気ジャンルの枠に収まりつつ、そのジャンルにはないSUV的な雰囲気を見た目でアピールするハスラー。もはや「独自のジャンルそのものを開拓してしまった」と言って良いその見た目と機能は、老若男女問わずにどこか惹かれる部分があるのではないでしょうか。…それでもパグのような顔には好みがあると思いますが。

出典:car.watch.impress.co.jp