なぜジムニーからハスラーに乗り換える人が多いのか

なぜジムニーからハスラーに乗り換える人が多いのか

軽自動車SUVの「スズキ・ハスラー」そんなハスラーへと乗り換えるのは、同じスズキの軽自動車SUVであるジムニーのユーザー。なぜジムニーから乗り換えるのか?ジムニーにあってハスラーにあるものとは一体なんなのだろうか。

そもそもコンセプトからして違っていた。

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ジムニーとハスラーはメーカーも同じです。そしてタイプも一緒。強いて言えば、ジムニーのほうがより走りに特化していて、ハスラーは町乗りを意識しています。

アクセサリーカタログを見ればわかりますが、ジムニーには悪路を走る…というより、あえて悪路にユーザーが挑んでいくためのアクセサリーが用意されています。各種カバー類はもちろんの事、下回りのガードに…なんとショックアブソーバー。スポーツカーとは違いますが、ジムニーはオフロードの中を突き進む事を考慮した車種と言えます。

対するハスラーはSUVですが、そのプラットフォームは独自の物ではなくワゴンRと共通。つまりオフロード対応型ワゴンRと言えるような代物。当然ジムニーに対してはオフロード性能は劣ります。そしてそのアクセサリー類を見ると…「キャンプにはこのアイテム」「魚釣りならこれ」「サーフィンにはこれは?」と、直接クルマを弄るというより、「これらを付けたハスラーに乗って遊んでね」という感じなのです。まったくと言っていいほどこの2種類の車種に対するメーカーの扱いが違いますし、そもそもコンセプトからして違う物なのです。

ではジムニーには何が足りないと言うのか

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ジムニーにはかつてライバル車がいました。ダイハツ・テリオスキッドにミツビシ・パジェロミニ…しかしそれらは2000年代に入ってから生産終了となりました。その後ダイハツから軽自動車SUVである「キャスト:アクティバ」が登場しますが、これはハスラーを意識している車種です。ジムニーのような車種がなぜ他社から出ないのか?それはジムニーのような車種は市場のニーズとマッチしてないと判断されるから…では何故そうなるのか?

これはジムニー自身というよりも、周りが変わったと言ったほうが言いかと思います。まずジムニーが必要とされるような悪路が少なくなった。つまり日本中が山道さえも舗装されるようになったからです。舗装された道を走るのにジムニーではオーバースペックすぎるのです。もはやクロスカントリー競技のように、人があえて悪路を作り出さなければならないほど日本から悪路というのが消えてしまったのです。

もちろん今でも雪国のような季節性の悪路のためにジムニーをという人もいるでしょう。しかし、そこにハスラーがあれば、「ハスラーでも十分対応できるだろう」という考えが出てきます。そうなってしまうと必ずしもジムニーでなくてもいいということになります。

変わってしまったユーザーのレジャースタイル

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日本の道路が舗装されたことで、山道すら楽にいけるようになりました。そんな中でアウトドア系のレジャーを行う流れが増えます。しかし、ここにジムニーの姿はありません。ジムニーにはそれらを行うレジャー道具の積載能力がないのです。こういったレジャー道具と言うのはどれも大きくて嵩張ります。一昔前であればルーフキャリア上に積み込むと言う形でしたが、今はそんな嵩張る道具を車内に格納できるような軽自動車が多くあります。ハスラーはワゴンRがベースであるため、他のそういった軽自動車と同じように積載できるのです。

さらに山や海ではなく、町で楽しむというスタイルも生まれます。道の駅巡りや高速道のサービスエリア巡り等です。これらの場合は舗装された道路を走るので、悪路に対する走破性よりも走行中の快適性が重要視されます。この点でハスラーに分があります。そしてそれと同時に行われる車中泊。これもワゴンR譲りのシートアレンジの多様性でハスラーのほうが有利です。ですが、そんな中であえてハスラーにジムニー並みの走破性を求めてカスタムするユーザーもいるのも事実です。

これらから察するに、車の性能の良し悪しではなく、ユーザーが求める物とマッチしなかっただけの話だと思います。ハスラーでのオフロードカスタムにも限界があるので、それ以上を目指す人は今もジムニーを選ぶのではないかと思います。

アイキャッチ画像出典:scm-experience.com