ハスラーのエンジン。自然吸気(NA)にするかターボにするかそれが問題だ

ハスラーのエンジン。自然吸気(NA)にするかターボにするかそれが問題だ

ハスラーのエンジンに二つの選択肢。自然吸気(NA)かそれともターボなのか。どちらも一長一短。どちらを選んでも間違いではないかもしれないけれど…それでも考えてしまう。いったいどちらのエンジンを選ぶべきなのか。

自然吸気(NA)エンジンの場合

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出典:www.carsensor.net

自然吸気(NA)はレスポンスの良さがあります。アクセルの踏み込みに対して非常に素直であるということ。しかし、ハスラーのような軽自動車におけるターボの場合は事情が違います。いわゆるダウンサイジングエンジンに対するターボなので、その様なレスポンスの良し悪しが如実に現れるということは少ないのです。では自然吸気ならどういうメリットがあるのか?

それはやはり燃費でしょう。カタログの数値ではターボ付2WDは26.8km/?です。対して自然吸気は4WDであっても30.4km/?で、2WDであれば32.0km/?です。

またマイルドハイブリッドが自然吸気エンジンには搭載されていますので、ターボに比べて馬力・トルクで劣っていた面もこれで改善されている事でしょう。ただし、これはどのモーターを用いたハイブリッドシステムにも言える事なのですが、モーターを使うための電気を蓄えておくバッテリー等の条件が揃ったときにでなければパフォーマンスを発揮できないと言う事です。例えばアイドリングストップ機能も冷却水温度が低すぎる場合は有効に働きません。一定条件化でなければその様なエコシステム関係は機能しないのです。その事を踏まえたうえで自分の運転の仕方等も考慮に入れる必要があるでしょう。

ターボエンジンの場合

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出典:ecocar.autoc-one.jp

ターボエンジンの場合はなんと言ってもパワーとトルクがあります。ただしターボになるとその分20kg程車両重量が増える事になります。その為燃費は落ちることになります。カタログスペック上では同じ駆動方式の自然吸気エンジンと比較して17~18%程度は燃費が下がっています。また意外なところではブレーキの仕様も変更が加えられ、前輪のディスクブレーキがベンチレーテッドディスクになっています。ちなみに車両重量820kgの2WDターボはベンチですが、850kgの4WD NAは据え置きです。単純な重量増加対策ではなく、エンジンに搭載したターボシステムの重量がフロントに集中と考えての物と思われます。もしそうだとすればブレーキだけではなくタイヤへの影響もあると思われます。念のためタイヤの空気圧調整やローテーション等はこまめに行ったほうがよいでしょう。

またターボエンジンであるということも考えるとエンジンオイルの管理も気にしたほうがよいでしょう。高い負荷を与えるような乗り方にはならないとは思いますが、ターボ車である分燃費は悪くなっていると考えるなら、少しでも燃費向上につながるメンテナンスはやったほうがいいでしょう。

どちらを選ぶのがよいのか

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自然吸気エンジンの場合は特にエンジンルームにアクセスする必要はないので、機械が苦手な方が乗るのに向いていると思います。ハイブリッド搭載だからと言って特に複雑なメンテナンスは必要ありません。むしろこの手のシステムに不具合が生じた場合は整備工場でなければ対処できないものばかりで、ユーザーが手を出すと事故につながります。システムの不具合もインジケーターで警告されますので、気兼ねなく乗るには自然吸気でいいでしょう。

ターボエンジンは燃費が悪くなる…のであれば少しでも燃費向上のためのメンテナンス等を行える人。つまり機械いじりが好きな人なんかにオススメだと思います。ご自身でメンテナンスはしないと言う場合でも、使用するエンジンオイルやタイヤ等にこだわりがあると言う人もターボエンジン向きだと思います。システムに頼らずに自分の運転技術によって燃費等の数値が変わると言う点に煩わしさを感じるかもしれませんが、逆に丁寧に扱えば車がそれに答えてくれると思えば、それこそ自分の愛車として愛着がわくのではないでしょうか?

なんとなくイメージとして「自然吸気が女性」「ターボが男性」的なイメージにつながる形になってしまいましたが、老若男女に親しまれつつあるハスラーなので、こういうイメージから選択する…というのも一つの方法なのかもしれません。

アイキャッチ画像出典:www.carsensor.net