ハスラーは、自動車メーカースズキが世に送り出した、SUVタイプの軽自動車です。この車の独特な外観が面白く感じ、また燃費や馬力の性能もどの程度のものか気になりました。実際の乗車で結果はどうであったか、これよりご紹介します。
SUV型軽自動車であるハスラーに期待する燃費と馬力
自動車のジャンルの中で、高いシェアを持つ軽自動車は、経済的に優れている車です。しかし、安いからと諦めている部分も確かにありました。しかし年々自動車の製造技術は向上し、たとえ軽自動車であっても満足感が高まっています。車の買い替えを検討する際の候補として、スズキが新たに販売を始めたSUV型軽自動車のハスラーに注目しました。SUVは、オンロードとオフロードの両方の走行性能を兼ね備えた車で、人気の高さを感じます。その特徴を軽自動車にも取り入れ、かつ手軽に楽しめるのが、ハスラーの画期的なポイントです。しかしSUV車は高排気量なエンジンを持つ車両が多く、SUVタイプの軽自動車の実力がどの程度のものなのか、気になるところでした。軽自動車として有利な燃費は維持しつつ、かつSUVにふさわしい走りのための馬力を備えているか、確かめてみたくなります。確かに、燃費と馬力は相反するものなため、両立させるのは難しいのは分かります。しかし、車の特性について熟知しているスズキであるだけに、ハスラーにどのような実力が備わっているかは、非常に興味があるところです。
Sエネチャージを始め燃費向上の工夫が盛り込まれたハスラー
車のユーザーにとって、燃費は特に気になるポイントでした。車を走らせるたびに燃料を消費するため出費がかさむため、できれば燃費が優れた車を探していました。軽自動車の分野では、熾烈な燃費競争が自動車メーカーにより行なわれています。すでに車には数多くの燃料節約の工夫が取り入れられていて、さらに新発売の車では、より高度に燃料消費を抑える工夫があります。ハスラーはSエネチャージの機構を導入し、燃費向上に確かな性能を持つ点に注目しました。Sエネチャージは、モーターでガソリンエンジンをアシストできる機構でガソリンエンジンが苦手としている部分をカバーし、より効率の良い走りを生み出す仕組みです。またコントロールパネルでは、エネルギーフローインジケーターを運転中に確認できるため、モーターがいつ機能しているのかが分かって便利です。その他にも、従来よりアイドリングストップ機能が向上していて、停車間近の低速時からエンジンを停止させる仕組みが面白いです。使用状況にもよるものの、実燃費はおよそリッター当たり20キロ程度で、ハスラーが持つ燃費性能だと感じます。
カタログスペック以上に力強さを感じるハスラーの馬力
軽自動車のジャンルを選ぶ上で、走りの力強さは諦めなければならない点の一つです。軽自動車は排気量に制限があるため、どうしても馬力は犠牲にしなければなりません。確かに、高い排気量による強力なパワーを持つ車と比較すると、力強さの点では見劣りするのは仕方ありません。しかし、いざハスラーに乗ってみると、軽自動車の中では安定したパワーを発揮できているのを感じます。燃費がいいのに、同時にそれなりのパワーも備えているのは驚きです。これまでは登るのがきつかった坂道も、比較的余裕を持って登れます。これは、車体の軽量化やエンジン機構の変更が大きな効果を上げているのだと考えられます。これまでは、燃費を優先するあまりに、馬力や走りの力強さを犠牲にしている部分がありました。しかし、燃費を向上させる技術が高度になり余裕が出てきた結果、走りの面でも満足できます。ハスラーは、SUVを名乗っているだけあって、走りの楽しさを実感します。カタログスペック上の数字だけでは分からない良さが、ハスラーにはあります。高速道路を走る場合でも、力に多少余裕があることがうかがえます。
にもかかわらず、軽自動車であることで諸維持費用は普通車よりも圧倒的に安く抑えることが出来ます。特に、車検の際には軽自動車の検査費用も割引している業者が多いため、断然お得と言えるでしょう。