なぜハスラーは女性におススメなのか

なぜハスラーは女性におススメなのか

軽自動車SUV「スズキ・ハスラー」。泥にまみれるだけがSUVではない。機動性はそのままに町でも走り回るその姿。女性からも受け入れられたそのスタイル。なぜハスラーが女性からも選ばれるのか?いったいどこに魅力があるのか。

プラットフォームはお馴染み

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ハスラーは軽自動車SUVとして販売。「スズキのSUVであればジムニーがある。ならハスラーはジムニーを参考にしてるのかな?」と思っていました。しかし、そのプラットフォームは独自の物ではなく意外な車種と共通でした。

その車種とはワゴンRです。まさかワゴンRからSUVが生まれるとは思っても見ませんでした。通常のワゴンRをカスタマイズしてオフロード仕様にする…。当然見た事はありませんし、想像も出来ません。

しかし、ワゴンRの兄弟ということは、その乗り心地もワゴンRに近い形になります。ホイールベースも同じです。そして中のシートアレンジなどもワゴンR譲りです。つまりワゴンRに慣れ親しんだユーザーからすればそのあたりの使い勝手は良く理解されているはず。しかもそれはワゴンRだけにとどまらず、ワゴンRが属する軽ハイトワゴンであれば同様のことが言えます。軽ハイトワゴンは軽自動車内でも人気ジャンルでユーザーも多い。そこにSUVの機能を持ち合わせながら参入した事で、今までにないジャンルでありながら使い勝手が良い車種となりました。このジャンルという考えから見ても女性から支持される要因だと言えます。

見た目の評価はどうだったのか

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ハスラーに関しては見た目もかなり個性的でした。ワゴンRの面影等そこにはなく、「トヨタ・FJクルーザーを軽自動車にしてみました」みたいな雰囲気が漂います。ではFJクルーザーは女性向けか?と言われると…。

そもそも軽自動車に限らずSUVというのはどうも角ばった印象が強く感じられます。FJはまだ全体的に丸みがありますが、それでもその車体の大きさゆえにまだまだ直線的なスタイルです。それに対してハスラーはより小さくなった事で、丸みが強調されたような感じになりました。同社のジムニーと比べると非常に丸い感じです。

そしてこの丸さというのはどうも「可愛い印象」があるようです。それも人間は本能的に「小さくて丸い物」というのは可愛いと感じるようです。確かに小さな動物なんかは可愛いと思いますし、そういった動物というのは丸い。小さな動物…ではありませんが、ハスラーも車としてみれば小さくてそして丸い雰囲気。つまり可愛いという印象がどこかにあるのでしょう。またハスラーの顔もどことなく愛嬌がある…?と感じれば女性から支持されてもおかしくありません。また見た目ということであればハスラーにはピンクというカラーも用意されており、スズキは初めから女性から受け入れられると予想していたのではないかと思います。

見た目だけじゃない。しっかりとしたSUVとしての魅力

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出典:carview.yahoo.co.jp

しかし、見た目だけなら数ある軽自動車の中で埋もれた存在になるはず。見た目がSUVなのですから、機能的にもそうあるべきです。

見た目といえば軽自動車にしては最低地上高が高くなっています。4WDで175mmとなっており、ワゴンRと同じホイールベースながら25mmリフトアップされています。この最低地上高の高さが悪路でも強そうという見た目からの安心感もあります。それでいてジムニーの200mmよりは逆に25mm低くて乗り降りしやすい印象。この辺りがちょうどいいバランスに仕上がっています。中身もしっかりと悪路に対応しています。軽自動車初となるグリップアシストとヒルディセントコントロール。グリップアシストで悪路でのスムーズな発進を促します。ヒルディセントコントロールではハスラー自身が下り坂でブレーキを操作してくれることで、ドライバーはステアリング操作に集中できるようになります。

これらの機能とワゴンR譲りの広々とした室内空間とシートアレンジによって、今までの軽自動車SUVよりも快適となりました。運転に自信がない人でもそれをハスラーが後押ししてくれるのです。それまで行きたくても行くのを躊躇してしまう状況であっても、ハスラーがもつ安心感がユーザーの背中を押してくれたと言う事が男性だけではなく女性からも受け入れられる物だと思います。

アイキャッチ画像出典:www.suzuki.co.jp