新たな軽SUVを形にした「スズキ・ハスラー」。しかし、それに追従しようとするライバル車も出現。更に別のスタイルで遊びを提供する車種も…。「軽自動車で遊ぶ」そんな軽SUVハスラーとそのライバル車となりえる車種とはどんな車種なのか?
大きさ勝負のダイハツ・ウェイク
ハスラーとほぼ同時期に発売されたダイハツ・ウェイク。ハスラーがFJクルーザーなら、こちらはデリカD:5の軽自動車版?のようなスタイル。軽自動車内においてはタントよりさらに拡張されたスタイルとも言えます。
アウトドアシーンにおいてハスラーがその走破性と室内空間での活躍を目指す一方、こちらのウェイクはその室内空間を生かした収容能力での活躍を目指しています。ウェイクにも4WDの設定はされていますが、走行システム自体は従来の軽自動車と変わらず、走破性ではハスラーに比べてやや劣る感じがします。最低地上高も140mmとなっており、ハスラーの175mmと比べると雪道ではさらに苦しい感じです。
悪路を走るSUVのイメージをもつハスラーとは異なり、こちらは舗装された道を快適に旅をするスタイルと言ったところでしょうか?ラゲッジスペース周りの収納ボックスによる収納能力や、シートアレンジではフルフラットモードが可能で、車中泊を強く意識した要素も見られます。シート全体に撥水加工や防水加工もされていますし…ウェイクは山ではなく海に向かう人に向いているのではないかと思います。
斜めスロープが武器になる!?ホンダN-BOX+
意外なところではこのN-BOX+もSUV的な要素を持ち合わせています。このN-BOX+は通常のN-BOXと違い、リアハッチ周辺の床が斜めという面白い構造となっています。そしてこの斜め床と合わせて作られたマルチボードの組み合わせによって床を斜めにも平面にも変えられるのです。
軽SUVへの復活ダイハツ・キャスト アクティバ
テリオスキッドが生産終了後、ダイハツ内で途絶えていた軽SUVですが、この車種で復活しました。明らかにハスラーを意識したと言える車種です。
スタイリングはかつてのミラジーノのような雰囲気です。ハスラーに比べるとこの顔付きは万人受けされやすいと思います。というのも、このキャストはシリーズ物であり、アクティバ以外にも「スタイル」「スポーツ」があり、全部で3種類のキャストが存在します。その中でこのアクティバがSUVスタイルという形なのです。このアクティバはテリオスキッドの後継機ともいえる存在ですが、やはりハスラーを意識した面が多く、諸元表の数字を見てももはや誤差の範囲です。カラーリングもやはりライバルとなるハスラーに近いカラーでそろえられています。
ハスラーとの違いを見出すとすればラゲッジ周りの仕様でしょうか?こちらはラゲッジの下に収納ボックスがあり、この点はウェイク譲りといえます。一方のハスラーはこの部分に収納は設けていませんが、積み込みの際の汚れがふき取りやすい素材を採用しています。キャストのほうはディーラーオプションとなっています。車体そのものでの差別化は難しいところですが、この様な細かなオプション関係での違いがハスラーとの違いとも言えます。比較する場合はアクセサリーカタログにも目を通されるほうがよいでしょう。